【コーチに聞く・平田勝男2軍監督】若虎よ、来季こそ真のブレークアウトを目指せ
阪神・平田勝男2軍監督(60)は今季から自身3度目のファーム指揮官を務めた。選手の成長を見届け、春先から若虎に「嵐を巻き起こす選手が出てこい。ブレークアウトしろ」と声を大にして言ってきた。該当するような選手は出なかったと話すが、小幡ら若手の積極的起用に自信を見せた。ただ、1軍、2軍を行ったり来たりの選手には厳しい言葉も…。来季こそ「ブレークアウト」と呼べる選手の出現を期待した。
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収穫や課題、そして新たな期待感を抱く一年だった。今季、14年以来のファーム指揮官に就任した平田2軍監督は「非常に緊張感のあるゲームを勝ち負けにかかわらず、やれたことは大きい。モチベーションを高く持ってプレーしてくれた」と選手たちを評した。
指揮官がポイントに挙げたのは、センターラインの確立だ。今季は捕手・長坂、熊谷、小幡の二遊間、中堅・島田と若き虎戦士たちがスタメンに並ぶ試合が多かった。「レギュラーで出て、体感するということは大事」と語るように若手の育成には、力を注いだシーズンでもあった。
中でもドラフト2位の小幡は出場99試合中、93試合で遊撃手として起用された。「もちろん森越とか憲晴(山崎)をスタメンで使った方が確実に強い。打撃も守備も2人に比べて未熟だけど、鳥谷のように生え抜きで活躍する遊撃手になってほしいという期待もあるし、ある程度は忍耐強く遊撃手で起用した」と意図を説明する。
鳥谷の阪神退団に伴い、次代を担う遊撃手争いは激化の様相を呈している。候補の一人が小幡である。平田2軍監督は、同期となる広島・小園や中日・根尾よりも守備力が上と矢野監督にも提言。秋季キャンプでは高卒新人メンバーで唯一選出された。「何回も言っているけど、小幡には宜野座の連中をびびらせるくらいになってほしいね」と現役時代の自身と同じ生え抜き遊撃手の台頭を願う。
一方で、1軍に定着できなかった選手に対しては手厳しい言葉が並んだ。「陽川、江越、中谷。この辺は今頃、1軍でちゃんと結果を残さないといけない選手なんだけど、鳴尾浜にいる期間が多かった」。フェニックス・リーグやキャンプ中は選手個々が課題に取り組むべく、右打ちを試したり、簡単に三振したりしないよう自身で工夫することも求めた。
今秋のドラフトでは支配下の6人中、5人が高校生と若手育成を視野に入れた指名となった。在籍する選手たちには“危機感”を常に持つことが大事だと説く。
「やっぱりプロは結果が求められる世界だからね。下でやってきただけに“何クソ”と思っている選手は多い。選手たちの課題に対し、ファームのスタッフたちも根気強くやっていきたいね。(来年の)春から嵐を巻き起こす、ブレークアウトする。そんな選手が出てきてほしいね」
一人でも多く鳴尾浜を巣立って、甲子園で躍動してほしい-。その思いを胸に来季も若虎たちに目を光らせる。
=おわり=
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