阪神 助っ人野手3人目は韓国リーグ打点王サンズ 獲得交渉で最終局面
阪神が新外国人候補として今季の韓国リーグで打点王に輝いたジェリー・サンズ外野手(32)=韓国・キウム=の獲得に乗り出していることが17日、分かった。交渉は最終局面を迎えており、来季は新加入のボーアと、残留するマルテと外国人野手3人態勢となる見込み。助っ人3人を並べた強力打線が組まれる可能性も出てきた。
来季の阪神打線は魅力的なラインアップとなりそうだ。谷本球団本部長はサンズとの交渉について「最終局面です。もう少し時間がかかると思いますが」と説明。マルテ、ボーアに続く3人目の野手として合意が近づいていることを明かした。
サンズは今季、韓国リーグで139試合に出場し、打率・305、28本塁打、113打点を記録した右打ちの強打者。メジャーでは通算156試合で10本塁打ながら、マイナー通算180本塁打を放っている。球団は7月末の韓国球界視察で熱視線を送り、新外国人の有力候補としてリストアップ。外野を守れる新助っ人として、白羽の矢を立てていた。
今後も順調に交渉が進めば、来季は矢野監督の選択肢が増える。1軍の外国人登録枠は4人。投手2人、野手2人が基本線となるが、谷本球団本部長は「いろんなバリエーションがあり得るのかなと」と3人の外国人打者が並ぶ打線も想定していることを明かした。
3人を同時起用する場合は、ボーアが一塁、マルテが三塁に入る。外野は中堅・近本が確定。42歳・福留、38歳・糸井は体調を見ながらの出場になった場合、サンズが外野の一角を担う可能性は十分にある。
谷本球団本部長は“伝統の一戦”での活躍も期待した。サンズは巨人に加入が決まった韓国17勝右腕・サンチェスと、今季の少ない対戦の中でも攻略したことを挙げ、「注目してください」と力を込めた。韓国球界屈指の強打者が加入する意味は大きい。