阪神の近本光司外野手（２５）ら４選手が１９日、兵庫・伊丹市立摂陽小学校をタイガースアカデミーのゲストティーチャーとして訪問。一緒にイベントに参加し、結婚を正式発表した木浪聖也内野手（２５）に対し、家庭を持つメリットを説いた。自身のルーキーイヤーは家族の存在が原動力になっていたことを明かし、来季はともに“家庭の大黒柱”としてチームを引っ張る。

　力を合わせ、刺激し合いながら１年目を戦い抜いた同期が幸せをつかんだ。ひと足早く一家の大黒柱となっていた近本は、結婚した木浪に対して家庭を持つメリットを説いた。

　「（結婚して）僕は変わってきたと感じています。家に帰ることが楽しいですし。家でご飯を食べるのと、外で食べるのは違うと感じました。僕はそこがいいなと思う」

　結果が求められるプロの世界。厳しいシーズンを戦う上で精神面への負担は大きい。その中で、心を許せる相手がいるということはプラス。実際、近本は遠征先などでも妻と電話で言葉を交わし、リフレッシュして試合に臨んでいた。

　６月は月間打率・１７９に低迷。だが、第１子となる長女が誕生した７月には復調して盛り返した。最高の伴侶だけでなく、愛娘の存在にも支えられたルーキーイヤー。「きょうの朝も一緒に遊んで、幸せな気分です」と笑顔で明かす。

　木浪はこの日、球団を通じて正式に結婚を発表。「守るべき家族ができたので、自分自身のためだけでなく、奥さんやファンの方々を喜ばせることができるように、来季は今季以上の結果を残したい」。妻を幸せにするという思いが、飛躍を目指す２年目への闘志をかき立てる。

　２人は兵庫・伊丹市の摂陽小で同期の小幡、片山と体育の授業に参加し、約７０人の生徒とキャッチボールを行った。「楽しんでもらうことが一番大事」と近本。来季、虎を歓喜へと導くために、一家を支える“チカキナコンビ”が躍動する。