阪神・西から開幕投手奪え 矢野監督大号令「本命脅かせ」想像超えた展開に期待

 阪神は24日、兵庫県西宮市の選手寮「虎風荘」で合同スタッフ会議を行い、1、2軍春季キャンプのメンバー振り分けを発表した。1軍は投手23人、野手21人の計44人で、03年の宜野座移転後は最多タイの大所帯となった。矢野燿大監督(51)は、同じく移転後最多の23人となった投手陣の中で、開幕投手最有力が西勇輝投手(29)であることを明言した上で、西勇から奪い取る投手の台頭を期待した。

 全員が奪い取りに来い-。5年連続で開幕投手を担ったメッセンジャーが抜け、空席となった大役の座。矢野監督が今キャンプの注目ポイントについて言及し、争奪戦の火ぶたを切った。

 まず、最有力候補として西勇を挙げた。オリックス時代の18年に開幕投手を経験。FA移籍初年度となった昨季、チーム唯一の2桁となる10勝を挙げた右腕に対し、「現状では本命に近いというのは誰が見てもそうなので」と実績、経験を考慮して筆頭候補とした。

 しかし、簡単に座を与えるつもりはない。「(西勇を)脅かすというのがこっちは期待するとこやし」。昨季初めて規定投球回を投げて自己最多の9勝を挙げた青柳、成長著しい高橋らも有力候補となる。

 さらに、指揮官は自分の想像を超えた展開に期待する。「あっと驚く選手が出てくるやろう」。復活を期する秋山、岩貞、藤浪やソフトバンクから移籍した中田、先発転向するガルシアらも候補。岩田ら2軍キャンプスタートとなった投手からも可能性を探る。

 今キャンプは第1クールにシート打撃が行われ、第2クールから対外試合が始まる。矢野監督は1、2軍の入れ替えを示唆しており、選手には積極的なアピールを求める。

 「やっぱり開幕投手も競争やし、誰でもできるポジションじゃないので。『1年間の中心を任す』というような気持ちを込めて任せると思うし。ただ勝って貢献するというだけのポジションではないので」。実戦での結果はもちろん、振る舞いや姿勢も含めた上で判断する考えだ。

 昨季は3月3日・ソフトバンクとのオープン戦後、自らメッセンジャーに開幕投手起用を通達している。今季は開幕が9日早まって3月20日となるが、指揮官は時間をかけて見極める方針だ。「俺は楽しみなのよ、そういう(競争という)のが。俺も楽しみたいし」。2月1日からスタートする開幕投手争奪戦。矢野監督は目の色を変えた投手陣の姿を待っている。

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