狩野恵輔氏 連敗しない捕手起用 梅野筆頭に坂本、原口らセ界屈指の充実度生かせ

 デイリースポーツ評論家陣が独自の目線で阪神の今シーズンを占う企画「虎Vへの夢構想」。第6回は狩野恵輔氏が登場。

  ◇  ◇

 今年は11月まで過密日程となることが予想される。6連戦、9連戦と続く中で、気をつけなければならないのは大型連敗をしないことだろう。そのための方策として考えられるのが、キャッチャーの使い方だ。

 2年連続でゴールデングラブ賞を獲得した梅野を筆頭に、1軍枠で考えれば坂本、原口がいる。どの選手も1試合を任せることができ、充実した捕手陣はリーグでも屈指のレベルにある。だからこそ梅野を基本線とした上で、どこまで柔軟に起用法を探れるかがキーポイントになる。

 例えば梅野の状態が上がってこない時期があったとする。復調を信じて起用を続けてしまうと流れが変わらず、同じペースのまま進んでしまい、連敗が長引く可能性もある。

 その流れを変えるために、打撃のいい原口やリード面で梅野とは違った特徴を持つ坂本を起用してくさびを打つ。投手力があるタイガースだけに、連敗が続いた時はピッチャーとの相性という観点から捕手を選ぶことがあってもいい。

 特にセ・リーグは捕手の配球を読みながら打席に立つバッターが多い。同じ投手でもキャッチャーが代わることで配球パターンは変えられるし、また梅野に戻ったとしても、その試合の印象が相手バッターに残る。

 捕手3人体制をうまく機能させるために、各キャッチャーがそれぞれの持ち味を消さないことが重要。私も現役時代に控え捕手で、矢野さんや城島さんとは違う配球パターン、リードというのを意識していた。正捕手と同じことをやっていたのでは意味がない。それぞれの特徴が異なり、それを貫けば首脳陣も色んな起用法を考えることができる。

 力を持つ捕手陣は大きなアドバンテージになると思うし、他球団を見渡しても充実度は抜けている。昨季、10勝14敗1分けと負け越した中日は今年の戦力を見てもバランスがいい。対戦を重ねる上で流れが悪くなったら、スタメンマスクをスパッと代えるのも苦手克服への手段と言えるだろう。

 とにかく今年は連敗しないように。そして勝てる試合を確実に取れるように-。グラウンドの司令塔とも称される捕手陣が、チームの命運を握っている。

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