阪神・ミエセス 雨天中止→びしょぬれで主役の座 あっぱれヘッスラ「100%楽しませるために」

 雨天中止でパフォーマンスを見せるミエセス
 雨天中止でパフォーマンスを見せるミエセス
 雨天中止となり、ホームにヘッドスライディングするミエセス
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 「東京ヤクルトスワローズ(降雨中止)阪神タイガース」(22日、神宮球場)

 雨天中止の決定後、大柄な男がブルーシートの敷かれたバッターボックスに向かった。ヘルメット、黄色の打撃用手袋をつけて登場し、主役をかっさらったのは阪神のヨハン・ミエセス外野手(28)だった。神宮に詰めかけた両軍のファンがどっと沸いた。21日・巨人戦の甲子園での豪快なアーチに続き、ミエちゃん劇場が開演した。

 「6番・右翼」で出場予定だったミエセスは、試合同様の構えから一転、バントの構えから一塁へ駆け出した。ブルーシートにたまった雨の影響から足がもつれそうになったが、まずは一塁にヘッドスライディング。すぐさま立ち上がり、二塁にも巨体を揺らして頭から突っ込んだ。

 三塁進塁前には一度、二塁に頭から帰塁。その後、またも二塁に頭から帰塁してから三塁へスタート。三塁ベースコーチの糸原がグルグルと手を回し、ミエセスは勢いよく水しぶきを上げながらヘッドスライディングでホームイン。計5回の「ヘッスラ」を披露し、阪神ナインは大喜び。ヤクルトのオスナらも爆笑していた。

 ユニホームはびしょぬれとなったが、ミエセスはやり切った表情だった。「100%楽しませるためにと思ってやりました!!」。試合を楽しみにしてくれた観客を少しでも笑顔にしたい。その一心で、パフォーマンスに全力投球した。

 以前は海外の選手たちが、雨中でヘッドスライディングをする姿を見て「アホやな~」と思って眺めていたそうだが、「今回は自分がやってしまいました」と苦笑い。ただ、優勝決定後のビールかけに続き、この日も“主役”だった。

 最後は本音も飛び出した。「もちろんホームランの方がいいですけど。成績が出るので」。バットで主役になる方がいい。ムードメーカーが打撃でもキャラでもチームを盛り上げていく。

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