元阪神エースでデイリースポーツ評論家の井川慶氏（４５）が２０日、姫路市のウインク球場で行われた「やきゅうしようよ！ｉｎ姫路」（主催・サンテレビ）のメインイベントとして行われた一戦で、現役時代を彷彿させる投球を見せた。

　阪神タイガースＯＢを中心とした福本豊さん（７７）率いる「熱血タイガース党選抜チーム」の先発投手としてマウンドへ。株式会社コナミデジタルエンタテインメントが運営するインフルエンサー野球チームで、工藤公康さん（６１）が率いる「パワフルスピリッツ」と対戦した。

　昨年まで現役だった元阪神の片山雄哉氏（３０）とバッテリーを組んだ井川氏は、立ち上がりストライクを取るのに四苦八苦。先頭打者はストレートの四球で出塁を許すも、その後は何とか踏ん張り、１回無失点で切り抜けた。直球の球速は１０５キロ前後。「何日も前から（登板が）決まっていたのに結局（きょうまで）ボールを握らず…。まあ、こんなもんでしょう」と苦笑いだった。

　二回からは能見篤史氏（４５）が登板。現役時代そのままの美しいワインドアップ投球で球速は１２０キロ台をマーク。あっさりと三者凡退に仕留めると、２回１安打無失点と貫禄を見せつけた。その後は玉置→歳内とつなぎ、六回からは元中日の吉見一起氏（４０）、最終回の七回は秋山拓巳氏（３３）が締める完封リレー。

　打っては三回に今成亮太氏（３７）、狩野恵輔氏（４２、デイリースポーツ評論家）の連続適時打で３点を先制。六回には「１番・三塁」で先発出場した秋山が、元女子野球選手のＴｉｋＴｏｋｅｒ・まつりのから適時三塁打でダメ押しの５点目を奪うなど８－０で勝利した。