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【尾形充弘元調教師のザ・戦評】わずか1馬身差も単純に数字で測れない リバティアイランドの完勝劇

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 「秋華賞・G1」(15日、京都)

 牝馬3冠最終戦は、リバティアイランドが単勝1・1倍の断トツ人気に応えて快勝。史上7頭目の牝馬3冠を達成した。2着は3番人気のマスクトディーヴァ、3着は2番人気ハーパー。3冠牝馬が誕生した歴史的レースを元JRA調教師の尾形充弘氏(76)が振り返った。

  ◇  ◇

 勝ったリバティアイランドは強い内容でした。前半5F通過が61秒9のスローペース。道中は7番手で流れに乗って、4角手前からスパート。最後まで余裕がありました。

 遅い流れでもしっかりと折り合い、仕掛けてからの反応は素晴らしいものがありました。川田君が自信を持って乗って、馬がそれにしっかり応えましたね。結果、2着とは1馬身差でしたが、単純に数字で測れるものではありません。まさにワンマンショーでした。

 2着はマスクトディーヴァ。結論から言うと、ローズSで記録した1分43秒0は本物でした。上がり3Fはメンバー最速の33秒5。力をつけていますね。3着のハーパーはさすがルメール騎手です。冷静な立ち回りで力は示しました。気になったのはヒップホップソウルです。馬に何かがあったのかもしれませんが、道中の位置取りが後ろ過ぎましたね。横山武君にはもう少し適格なペース判断をしてほしかったです。

 リバティアイランドが今後、どのような路線を歩むのかは分かりません。ただ、分かっているのは間違いなく日本を代表する馬だということ。世界No.1に君臨するイクイノックスの、いいライバルになるでしょう。(元JRA調教師)

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