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JRA 藤田菜七子の騎手免許取り消しを発表 「閲覧」ではなく「通信」が虚偽申告 松窪隆一審判部長「対策をしなければならない」

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 JRAは藤田菜七子から騎手免許の取消申請があり、11日付で騎手免許を取り消したことを発表した。引退理由は一身上の都合によるものだが、10日に騎手として重大な非行があったとして騎乗停止が決まり、裁定委員会送付が通告された後に引退届が提出されていた。

 引退の引き金になった『騎手としての重大な非行』とは、23年4月ごろまで厩舎関係者3人と複数回にわたり、調整ルーム入室義務期間内に通信機器(スマートフォン、以下スマホ)を持ち込み、他者と通信していたことが判明したため。さらに同年5月にスマホの不正使用で若手6騎手が騎乗停止になったことを受けて行われた全騎手への聞き取り調査で、自己申告で藤田菜七子がただ一人スマホ使用を認め、その際にTwitter(現X)とYouTubeを閲覧したが他者との通信は行っていないと話していたことが虚偽報告にあたるというものだ。

 調整ルームでの現在のルールは、JRAによるアプリの制限があるタブレット以外の通信機器の持ち込みは禁止されている。ただ23年4月時点では、スマホを調整ルームに持ち込むことは全面禁止ではなく、他者との通信を伴う使用が禁止されていた。それゆえ、当時の藤田菜七子に対しては競馬施行規定の処分には至らないとして口答による厳重注意だった。

 松窪隆一審判部長は「短期間でこれだけの事案が続いていますので、さらなる再発防止のための対策をしなければならないと思っています」と語った。

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