2023.07.04

競馬ギガ盛ブログ「受け継がれる白毛」（７月４日）

　どうも今週から函館に入った島田です。７時前から早々に蒸し暑くなる栗東と違って、こちらは湿気もなく少し肌寒いぐらい。かなり過ごしやすいです。それはいいとして、今朝ホテルを出てから競馬場に到着するまで１時間かかりました。前夜にタクシー会社１０社ほどに電話したものの、朝の４時半から予約で一杯。おかげで津軽海峡を横目に５キロ歩くはめになりました。実に腹立たしい。

　気持ちを切り替えて本題に移ります。今週は重賞がない函館ですが、注目は新馬戦。日曜５Ｒ（芝１８００メートル）でソダシの弟・カルパがデビューします。ぱっと見た感じがそっくりの（顔の斑点の箇所が若干違いますが…）白毛馬で、栗東トレセンに入厩したての頃からネットで話題になっていました。

　担当の野本厩務員に話を聞くと「ソダシよりもこっちの方が牝馬っぽい」というように、姉よりも馬体はひと回り小柄で４２０キロ前後。父がモーリスに変わったこともあって、やや奥手な印象も受けます。もちろん血統が血統なだけに能力の片鱗も感じているようで、「成長はこれからもっとしていくだろうけどね。普段は臆病なところがあるけど、走ると新馬向きの前向きささもあるよ」と期待を込めます。

　先月末で退職した今浪元厩務員の後を受けて、野本厩務員はカルパの担当に。やっぱりというべきか、日々の手入れが大仕事らしく「ホント大変やわ。ソダシもそうやけど、今浪さんの気持ちが分かった」としみじみ。「汚れる場所によって多少変わるけど、普通の馬の２０、３０分くらい余計に洗うのに時間がかかる。寝わらのボロが体に付いたら、それがシミになって白毛やと目立つ。写真をいっぱい撮られる馬やからね」。大きな注目も集める馬なだけに、気苦労も相当なようです。ちなみに、ソダシの方の新たな担当はまだ決まっていないそうで、「俺はいい。プレッシャーが倍かかる」と苦笑いを浮かべていました。

　それはそうと、同厩務員が他に担当している２歳馬ヒヒーン、テラメリタが既に今年の新馬戦をＶ。勢いのまま新馬戦３連勝となるでしょうか。