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【福永洋一記念】花の15期生が集結

高知に集まった「花の15期」メンバー(後列左から作田誠二、伊藤正徳、武永祥、福永祐一、目黒正徳、星野信幸、前列左から岡部幸雄、福永洋一、柴田政人、敬称略)
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高知に集まった「花の15期」メンバー(後列左から作田誠二、伊藤正徳、武永祥、福永祐一、目黒正徳、星野信幸、前列左から岡部幸雄、福永洋一、柴田政人、敬称略)

 「第3回福永洋一記念」(7日、高知)

 「馬事公苑花の15期生」が友情を確かめ合った。高知競馬場で7日、重賞競走「第3回福永洋一記念」が行われた。来場する福永洋一さん(63)のために、元騎手の岡部幸雄氏(63)、柴田政人調教師(63)、伊藤正徳調教師(63)らが駆けつけた。しのぎを削り夢を語り合った仲間が、時を経て同じステージで再会した。

 最高の同窓会になった。洋一さんの故郷高知に仲間が集った。1964年、馬事公苑競馬育成所に入学した「花の15期生」。今年で同期会は44回目を迎えた。洋一さんが参加するのは10年ぶりになる。

 岡部氏がほほ笑みかける。「会うたびに若くなるね。髪の毛もフサフサしてる」。出会ったころを思い出す。「新聞を隅から隅まで読んでいた。みんな10代で、そんなに熱心に読むことなんてないのに」と懐かしんだ。

 柴田人師は「北海道遠征では3カ月同室だった。体形が似てるから服は早く着た方が勝ち。下着も早い者勝ちだったね」と笑う。そして「これからは勝負することはないんだから、お互い長生きしよう」と手を握った。

 現役時代の洋一さんのイメージは今も鮮明だ。伊藤正師は「よく昔の場面を思い出す。あんなふうに馬を追えたらと思っていた。彼への気持ちは憧れ、尊敬です」と語りかけた。

 騎手時代の成績は関係なく、集まれる仲間がいる。「みなさんが声をかけてくれて、こういう場ができました。来年以降も心温まるイベントにしたい。父は喜んでいます」。祐一の言葉は、洋一さんの気持ちそのままだった。

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