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【オークス】ヴィルシーナ、僚馬ぶっちぎり

 栗東DPで鋭い伸び脚を見せつけたヴィルシーナ(左)(撮影・片岡寛尚)
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 栗東DPで鋭い伸び脚を見せつけたヴィルシーナ(左)(撮影・片岡寛尚)

 「オークス・G1」(20日、東京)

 狙い定めた舞台で頂点の座を射止める。東西トレセンで16日、最終追い切りが行われ、桜花賞2着のヴィルシーナは栗東DPで楽な手応えのまま大きく先着した。早くから“オークス向き”と言われ続けてきた逸材が、距離延長で持ち味を発揮する。

 譲れない戦いに挑む。桜花賞2着のヴィルシーナは、まずは角馬場でのウオーミングアップへ。周回中、何度も尻っ跳ねをする場面が見られたが「馬房ではじっとしているが、角馬場ではすごい」と友道師は苦笑い。ただ、いつもと変わらない元気な姿が順調ぶりを伝えてくる。

 栗東DPに移動し、3頭併せはハワイアンソルト(3歳500万下)、スカイディグニティ(3歳未勝利)を追走する形でスタートした。ゆったりとした流れでも折り合いはピッタリ。徐々にペースを上げながら4角で最内に潜り込む。終始鞍上の手は押さえられたままだったが、直線では鋭い伸びで2頭を置き去りにし、5F64秒2‐35秒8‐11秒4を計時した。

 完璧な最終リハに、指揮官は“花マル”を与えた。「先週(栗東CWで6F84秒1‐11秒8)にしっかりやったので今週は気合を乗せる程度でしたが、追い出してからの反応が良かった」。逆転での戴冠へ上昇を続ける姿を確認し、元メジャーリーガーで馬主の佐々木主浩氏に連絡を入れた。「“無事にいってくれれば”と言っていました」とG1初制覇を狙うオーナーも胸を躍らせる。

 デビューから目標に定めてきた一戦だ。1800メートルの初戦を制し、2000メートルのエリカ賞で2勝目。重賞初Vを決めたデイリー杯クイーンCでは先を見据えて、東京コース&長距離輸送を経験させた。桜花賞での2着を「オークスがあるという仕上げ。そのなかでよく頑張ってくれた」と振り返るほど。描かれたプランに、きっちりと答えを出し続けたこと自体が非凡な能力を示している。

 あとはジョッキーに託された。この日は騎乗しなかった内田博だが、状態面は確認済み。「桜花賞はかわされてから差し返した。負けたが、距離が延びて乗りやすそう」と初の距離にも不安はない。前走は好位で立ち回ったが「馬のリズムを壊さないように。ペースが速ければ無理に行かなくてもいい。ジョッキーのいうことを聞いてくれるのは素晴らしい」と鞍上は自在性を強調する。

 ロシア語で“頂上”を表す名の通り、狙い澄ました府中の大舞台でNo.1の座に就く。

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