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【オークス】ユアーズ、今度こそ戴冠

 母系の血が樫の舞台での大仕事を予感させるアイムユアーズ(撮影・田村亮介)
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 母系の血が樫の舞台での大仕事を予感させるアイムユアーズ(撮影・田村亮介)

 「オークス・G1」(20日、東京)

 絶好調の鞍上で悲願のG1制覇を狙う。3歳牝馬クラシック第2戦の出走馬と枠順が17日に確定し、桜花賞3着馬アイムユアーズは(1)枠(1)番から戴冠を狙うことになった。新たにコンビを組むC・ウィリアムズ(34)=豪州=は、現在JRA重賞で4戦連続連対中。5日の短期免許初日から存在感を示している。勢いに乗って、G1でこれまで(2)(3)着と涙をのむパートナーを頂点に導く。なお、馬券は19日に前日発売される。

 絶好調男の手綱さばきによって、堅実派アイムユアーズがさらなる躍進を狙う。コンビを組むウィリアムズは、5日の短期免許初日から大暴れ。JRA重賞で目下4戦連続連対を継続するなど、23戦5勝、2着4回で勝率21・7%、連対率39・1%の好成績を残している。「いい馬に乗せてもらっているおかげ」と謙遜するが、重賞では全て人気より上位の成績に導いており、その巧腕ぶりがうかがえる。

 昨年はジョッキーとして全盛期を迎えたことを印象づけた一年だった。日本ではNHKマイルC(グランプリボス)、朝日杯FS(アルフレード)でG1勝ち。ほかにもブエナビスタの2着に導いたトーセンジョーダンのジャパンCなど、ソツのない騎乗を披露した。母国の豪州でもコーフィールドC(サザンスピード)とコックスプレート(ピンカーピンカー)でG1制覇。さらに年末の香港でもビッグレース(香港ヴァーズ・G1=ドゥーナデン)を勝った。「今は騎手人生で最も充実している」と語るように、巧みな手綱さばきに磨きがかかってきた。

 そんな豪州の名手が「フォームがきれいで、馬の形もいい。チャンスは十分にある」と好印象を持つのがアイムユアーズ。阪神JF2着、桜花賞3着と、ここまでG1で善戦してきたが、今回は東京の2400メートルが舞台。父ファルブラヴの産駒は短距離馬が多いことから、距離不安を唱える声もあるが、手塚師は「今回は同一世代の戦い。過去の歴史から桜花賞組がオークスで通用しているし、その例に漏れないようになればという気持ちで参戦を決めた」とうなずき「母系の血統からはこなせると思う」と手応えを語る。母系をたどると、曽祖母は83年のオークス馬ダイナカール。その子ども、エアグルーヴ(96年)が樫母子制覇を達成したように、その血が大仕事を予感させる。

 枠は(1)枠(1)番に決定。指揮官は「ロスなく回ってこられるし、ウィリアムズも内枠を希望していた。いい枠だね」と理想の枠を引き当てて満足げに語った。デビューから7戦全てで3着以内を確保する安定感に、勢いに乗る名手によるエスコート‐。狙うは念願のG1タイトルだ。

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