「日本ダービー・Ｇ１」（２７日、東京）

　ディープブリランテがゴール前の接戦を鼻差でしのぎ切って、０５年に５馬身差で圧勝したディープインパクトとの史上７組目となる父子制覇を果たした。４頭が臨んだ昨年はトーセンレーヴの９着が最高だったが、今年は大挙７頭の産駒が参戦して栄冠をつかんだ。

　父を管理した池江泰郎元調教師（７１）は「ディープの子のどれかが勝つのかなと思って見ていました。ディープの価値を上げてくれたし、感動しましたね」と語る。ディープ産駒が１、３、４着に入り、ステイゴールド産駒が２、５着。自らが手掛けた馬の産駒が掲示板を独占し目尻を下げた。

　初年度からマルセリーナ（桜花賞）、リアルインパクト（安田記念）のＧ１覇者を送り出し、２世代目の今年は桜花賞、オークス（ジェンティルドンナ‐ヴィルシーナ）でワンツーを達成。サイアー（種牡馬）ランキングでも、ディープは２位キングカメハメハの約半数の出走回数で首位に立っており、種牡馬としても“衝撃”的な活躍だ。

　３週連続Ｇ１制覇を狙う安田記念（６月３日・東京）には１世代目のＧ１馬２頭をはじめ、ヴィクトリアマイル２着のドナウブルーなど有力馬がスタンバイしている。府中のＧ１５連戦のラストも、勢いに乗るディープ産駒から目が離せない。