「日本ダービー・Ｇ１」で鼻差の激闘を制し、０９年生まれ７５７２頭の頂点、ダービー馬の栄冠に輝いたディープブリランテ。一夜明けた２８日は、栗東トレセンの自厩舎でリラックスした表情をのぞかせた。

　「午前１時半ぐらいに帰ってきました。状態は変わりなさそうですね」と貝澤厩務員。レースはゴール板前の外ラチで観戦していたという。「かわされたかなと思った。よく粘ってくれました。（鞍上の）岩田さんの努力が実りましたね」。ＮＨＫマイルＣで２週間の騎乗停止処分。その間は土日を問わず、調教にまたがってコンタクトを取り続けた岩田。その深いきずなをたたえた。

　自身は９４年スギノブルボン（１６着）に続く２度目の挑戦でダービーを手にしたが、「そんなに実感がない。ゴール前しか、まだレースは見ていない」と笑った。今後はいったん、放牧に出る見込みだ。