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古希でV!谷口が公営レース最年長勝利更新

 公営レース最年長勝利を飾った谷口武彦
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 公営レース最年長勝利を飾った谷口武彦

 古希レーサーが快挙を達成‐。4日の川口オートレース2日目3Rで、現役最年長レーサーの谷口武彦(70)=浜松・4期=が、70歳189日で勝利。公営レースの最年長勝利を46日更新した。従来の記録はボートレーサーの加藤峻二(70)=埼玉=の70歳142日で、今月2日にマークしたばかりだった。

 「おめでとうございます」「やりましたね」‐。ロッカーに引き揚げてきた谷口に、多くの後輩選手から拍手が送られ、祝福の声が飛んだ。70歳6カ月だが、まだまだ元気いっぱいだ。平均時速110キロ、最高150キロで疾走するマシンを自在に操り、毎回果敢な逃げを敢行している。

 37戦目でつかんだ今年初勝利。「いいスタートを切って、いい感じで逃げたら、後ろから来ませんでした」と記念すべき勝利に顔がほころんだ。

 現在、65歳以上のオートレーサーはわずか9人、68歳以上は4人しかいない。70歳以上で現役を続けているのは谷口だけ。成績不振の選手は強制的に引退させられるケースもあり、70歳まで続けること自体大変なこと。

 他競技では同年齢のボート選手・加藤峻二が良き“ライバル”になる。競輪ではこれまで70歳で出走した選手はなく、68歳(湯浅昭一=引退)が史上最高齢での出走。5月に騎手の最高齢勝利記録を達成した山中利夫(金沢)は62歳だ。

 レースを離れれば3人の孫をかわいがる普通の優しいおじいちゃん。競走車名のGO・ハヤト2は男の孫2人の名前からつけているという。「乗れるだけ乗って同世代の励みになればと思います」と目を光らせた。

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