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「宝塚記念・G1」(24日、阪神)
復権への態勢を着々と整えている。4冠馬オルフェーヴルが14日、栗東坂路で1週前追い切りを行い、僚馬を瞬時に突き放す軽快な動きを披露した。陣営のムードも一変し、池江師は出走に前向きな姿勢を示した。ほかにも3頭が出走する池江勢は、いずれも順調に調整が進められている。
復活に向けて着実に前進を続ける。4冠馬オルフェーヴルは函館から主戦の池添が駆けつけ、栗東坂路でエアラフォン(5歳オープン)との併せ馬を行った。僚馬を先導役に軽快なリズムで勾配を駆け、馬体の並んだ残り1Fで手綱越しに鞍上のサインが送られる。すると瞬時にパートナーを突き放し、2馬身半の先着でゴール。たたき出した4F51秒6‐37秒9‐12秒1の時計面だけでなく、動き、気迫ともに申し分のないものだ。
入厩前に放牧先の滋賀県のノーザンファームしがらきでも感触を確かめていた池添は、久々の騎乗に確かな違いをつかんだ。「1週前なのでしまいはしっかりやってほしいと言われていた。あれだけの馬なので時計は出るので(タイムは)気にはしていなかった。それよりは動きや気配を感じたかったが、特に痛いところがあるわけでないし、立て直して順調にはきている」とひと安心の様子だ。
7日の2週前追い後は険しい表情を崩さなかった池江師。完全復活の道は簡単でないが、ようやく光を見いだした。「行きっぷりが良くなっていたし、前の馬を抜かそうとする気持ちも見えましたね。先週の追い切り後は上がり運動でトモの踏み込みが浅かったが、けさの運動では先週よりも入っていた」と話す。
連勝街道を突っ走った当時に比べ、まだ満足のいく状態とは言えない。しかし、1週間での上昇を受けて「出走に向けて気持ちは傾いている」とグランプリ参戦に前向きな姿勢を示した。ファン投票は断然の1位。多くの声援に応えるためにも、上半期の大一番で“最強”の称号を取り戻したい。
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