大阪桐蔭・徳山、エースの貫禄14K センバツV右腕、連覇へノってきた!

 「高校野球大阪大会・3回戦、大阪桐蔭6-1渋谷」(22日、万博記念公園野球場)

 大阪大会では今春センバツ優勝校の大阪桐蔭と、同準優勝校・履正社が4回戦に進出した。史上初の2度目の甲子園春夏連覇を狙う大阪桐蔭は、エース・徳山壮磨投手(3年)が9回1失点、14三振を奪って今大会初完投。

 目前で完封こそ逃した。それでも、終盤まで接戦となった試合展開なら、最後までマウンドを守り抜くのがエースの矜持(きょうじ)。先発・徳山が6安打1失点完投勝利。センバツV右腕が14奪三振の快投ショーだ。

 余力を残しているようだった。唯一の失点は最終回。先頭打者に四球を与えるなどして2死二塁までこぎつけたが、最後に適時打を浴びた。「(完封)したかったんですが」。ただ、九回2死まで三塁を踏ませない貫禄の146球だった。

 “予想外”の投手戦も望むところ。「1回、1回を0点に抑えようと」。1、2回戦ともに2桁得点した打線は七回まで2得点。されど、われは見失わない。右打者には外角へのスライダー、左打者にはフォークなどでバットに空を切らせ、三振の山を築いた。

 序盤はスライダーを制球しきれていなかった。この日は三回まで毎回安打を許すなど不安定だった場面も。そんな苦しい状況から軌道修正に取り入れたのは“あの体操”だ。

 「上半身が横ぶりになる(クセがある)ので。(以前に)マエケン体操をして縦回転を意識しろと西谷先生(監督)に言われました」。普段の調子と違うことに気付き、マウンド上で見せたのは肘を曲げた両腕をグルグル回す動作。本来の投球フォーム“縦振り”を体に思い起こさせ、中盤以降のコントロールの安定につなげた。

 そんな右腕に西谷監督も「さすがエース」と頼もしげ。試合の情勢から最後まで投げさせることを決断し、その期待に今夏初完投星で応えたエースの姿に目尻を下げた。

 特別な思いで決めた4回戦進出だ。「夏は絶対に勝ちにこだわって」と徳山。昨年夏に敗退した“3回戦の壁”はクリアした。目指すは史上初となる2度目の春夏連覇。まずは聖地への切符をつかみにいく。

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