侍U18佐々木ドクターストップ 右手中指に血マメできていた…当面ノースロー調整
「侍ジャパン高校代表合宿」(27日、都内)
「第29回WBSC U18ワールドカップ」(30日開幕・韓国)で初の世界一を目指す侍ジャパン高校代表の163キロ右腕、佐々木朗希投手(3年)にドクターストップだ。日本高野連は27日、右手中指に血マメができていることを明らかにし、「当面はノースロー」との方針を説明した。代表はこの日、都内で22日から行っていた国内合宿を打ち上げた。28日に韓国入りし、30日にスペインとの1次ラウンド初戦に臨む。
佐々木に緊急事態が発生した。26日の壮行試合は先発して1回無失点、打者3人に12球で降板したが、実はドクターストップがかかっていた。U18広報担当の竹中雅彦・日本高野連事務局長が「右手の中指に血マメができかかっているということで、2回の予定だったがやめた方がいいということになった」と説明した。
この日は奥川と一緒にポール間走をしただけの軽めのメニュー。佐々木はマメについて「普段はできないところ。投げる分には違和感はなかった」と言い、「無理しないで万全の状態に持っていきたい」と本番へ大事をとったことを強調した。
代表合宿では2日連続ブルペン入りし、24日の駒大との練習試合で1回15球、中1日で大学代表戦に登板。岩手大会準決勝以来、1カ月ぶり実戦登板だったことでマメができたとのことで、国際球による影響は否定した。
壮行試合前のブルペンで佐々木自身が異変に気付き、1回を投げ終えたところで医師の診察を受けて降板を決めた。竹中事務局長は「本人は投げる気満々でしたが、悪化させても困るので。当面はノースロー」と話し、ばんそうこうを張るだけで治療はしていない。
稲葉監督とも対面した佐々木は「これがプロの第一線で活躍した人の体かと思いましたし、激励の言葉もいただき、必ず世界一になってきたい」と誓った。