オリックス、中島監督代行、八回けん制死の佐野を責めず「次の塁を狙うのが仕事」
「ソフトバンク4-3オリックス」(26日、ペイペイドーム)
オリックスは2度のリードを守り切れずサヨナラ負けで連敗。
先発の田嶋はMAX150キロの速球を武器にソフトバンク戦に挑んでいったが、2点リードの四回には高谷に2ラン、再び勝ち越した七回には松田宣に6号ソロを浴び追いつかれた。
中嶋聡監督代行は「うん。暴れてましたねぇ。だいぶ力んでたかなぁ。あの感じは、そう見えましたけど。あとの2イニングぐらいから、最後ホームランは打たれましたけど、力が抜けた感じに見えた。あの感じが欲しいですね。抜けた方が田嶋本来のボールの気がしますけどね。今日はちょっと力で行きすぎた部分が逆球とかにもなったかな。でも、十分、仕事してくれました」と七回途中3失点の左腕をねぎらった。
攻撃で痛かったのは六回の福田と八回の代走・佐野のけん制死。
「不用意とは思わないですけど、ちょっとしたタイミングでアウトになっている。これはもう練習するしかない。佐野の場合は行きたがりのところもある。そこでどういうことをしないのか。でも、けん制アウトですけど、走ってアウトでも一緒ですからね。そこは。次の塁を狙うのが佐野の仕事ですし。盗塁でアウトになっても、けん制でアウトになっても一緒なので。ちょっとこう“うっ”ってなるんですけど。そこも行くなと言ったら行けなくなる」
ミスにも責めることはなく、今後の技術向上を期待した。
一方で新指揮官が褒めたのは初回の攻撃。福田が安打で出塁のあと、大城がファウルで12球粘って二塁へ進め吉田正の先制打につなげた。
「打席の中で粘れている。球数もしっかり投げさせられているというのは非常に良い傾向。次につながっていくはず。結局、先発の和田投手を早く降ろせたというのも、そういうことだと思うし」
今季12回2/3でわずか4安打、無得点に封じ込められていた天敵のKOにつながったと評価した。
監督代行就任から3連勝と好スタートをきったが、首位ソフトバンクを相手に連敗。真価の問われる第3戦は左脇腹痛からの復帰登板となる山岡が先発する。
「山岡がどれだけ戻ってくるかというのが見てみたい。あまり長い回じゃないかもしれないですけど、楽しみという感じですね」
リリーフ総動員で勝利をもぎ取る。