「高校野球兵庫大会・準々決勝、関西学院１０－５兵庫工」（２４日、ほっともっとフィールド神戸）

　関西学院が７年ぶりとなる４強進出を決めた。７人の女子マネジャーの一人としてチームの快進撃を支えているのが、阪神・北川博敏１軍打撃コーチ（４９）の長女・千尋マネジャー（３年）だ。

　部員数１００人超を誇る同校野球部。「（容量も）パンパンで」と苦笑いしながらも、練習試合ごとに出場する全選手の打撃動画をスマホで撮り、選手に渡した。この日４打数３安打３打点を放った天野一稀外野手（３年）も「（全員分で）大変だと思うけど、大きな力になっている」とサポートに感謝した。

　父と長男・翔梧（２１）が野球に打ち込む姿を見て、マネジャーになると決めた千尋さん。父に決意を伝えた時には驚かれたものの「すごい青春で感動するものだから、最後まで楽しんで」と背中を押されたという。

　この日の朝も「頑張れよ」と父からエールを受け、スタンドから勝利を願った。「野球をしやすい環境を作るのが仕事です」。千尋さんの支えを力に変え、ナインは１２年ぶりの聖地を目指す。