会沢、球団捕手史上最多タイ12号!2度の2桁ただ1人 負けてもM減った
「広島3-5中日」(24日、マツダスタジアム)
広島は序盤の劣勢をはね返すことができなかった。敗戦の中、会沢翼捕手(30)が12号ソロ。1-4の四回、笠原から左翼ポール際へ運んだ。球団捕手では1953年の門前真佐人に並ぶシーズン最多タイの本塁打数だ。優勝マジックはヤクルトと阪神が負けたため1つ減って「23」となった。
打球は高々と左翼方向へ舞い上がった。好感触を手に残しながら、会沢はその行方を見つめた。「切れるかなと思ったんですけど、よく入ってくれましたね」。前日の逆転サヨナラ勝利から一夜明けたこの日は惜敗を喫したが、次戦へとつなげる選手会長のアーチだった。
1-4の四回先頭。カウント2-1から笠原の内角139キロ直球を振り抜いた。風も味方し、左翼ポール際への12号ソロ。球団捕手では1953年の門前真佐人に並ぶシーズン最多タイの本塁打数だ。「チームが負けてしまったので言いようがない」と記録については多くを語らなかったが「うまく回転して打てたのかなと思います」。22日・ヤクルト戦で自身最多本塁打を更新したが、球団史にも名前を刻んだ。
「打てる捕手」としてチームを支えている。規定打席には未到達ながら、打率・322と申し分ない数字を残す。2点を追う六回無死一塁の場面では、得点にはつながらなかったが左前打でチャンスメーク。配球や試合の流れなどを読み、捕手として培う経験も生かしながら打席に立つことで、バットでも好結果を示し続けている。
「昨日のようなこともありますし。(守備は)1点でも少なく、打つ方は1点でも多くと、徹底している」と話すように、チーム一丸となって最後まで食らいついた。ビハインドの展開が続く中、3点を追う八回には松山のソロ。3-5の九回も2死二塁まで試合を進めた。緒方監督も「ヒットがたくさん出ている。いい攻撃ができている」と打線の粘り強さを評価した。
チームは敗北を喫したが、対象チームが負けたことにより優勝マジックは1つ減って「23」となった。「反省するところはしっかり反省して、また明日試合があるのでね」。会沢は次戦へ向けて前を向き、思いを口にした。一歩一歩、着実にVへのカウントダウンを進める中、チームをまとめる選手会長が攻守で輝きを放ち続ける。
広島は中日に敗れたが、対象チームの阪神とヤクルトも共に敗れたため、マジックは1つ減り「23」に。24日も対象チームが2チームということもあり、結果次第で「21」~「23」となる。
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