“崖っぷち”藤原新、再び成り上がる!
「東京マラソン」(22日、東京都庁~東京ビッグサイト)
男子マラソンの15年世界選手権(8月、中国・北京)代表選考会を兼ねる東京マラソンの公式会見が20日、都内で行われた。当時、“無職ランナー”だった12年の同大会で2位に入り、一躍脚光を浴びた藤原新(33)=ミキハウス=は、再度の“成り上がり”を誓った。
「真っ白な気持ちでスタートラインに立って、ホームランを狙いたい。自分の走りができれば、うまくいけば2時間7分台、少なくとも表彰台に食い込める」
藤原にとって、東京マラソンは2位が3度ある好相性の大会だ。特に12年大会では2時間7分48秒の好タイムをマークし、ロンドン五輪代表入りを決めた。その後、ミキハウスとの所属契約など複数のスポンサー契約がまとまるなど、“ジャパニーズドリーム”を体現した。
ただ、その後3年間、目立った成績は残せていない。万全の状態だった12年大会の時の練習の量、質を追い求めすぎ、本番での爆発力を欠いた。その反省を生かし、今回は「本来の自分は、練習がそこそこでも試合でホームランを打ってきた。1つの賭けに出るような08、09年頃のいい走りをした時のイメージをしてきた」と、“一発長打型”の調整で挑む。
所属するミキハウスの木村皓一社長からは「今年は頑張ろう!」と激励を受けたという。太っ腹で有名な同社長だけに、好走した際には大きな“ニンジン”が用意されている可能性も。藤原は「何か畑に埋まっている感じがします」と、ニヤリと笑った。
再度のブレークの先には16年リオデジャネイロ五輪も視野に入る。「世界選手権で日本人1位で入賞すれば、リオが決まる。1年前に決められるのは大きな魅力」と、思い描いた。
「東京マラソンでいい走りをしないと、春がこない。春を呼ぶために走る」。正念場を迎えたプロランナーが、再び人生を変える走りを披露する。
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