暴力&パワハラ問題 日本体操協会がスポーツ庁に報告 千恵子氏は当面続投

 日本体操協会は3日、山本宣史専務理事らがスポーツ庁を訪問し、速見佑斗元コーチによるリオデジャネイロ五輪代表の宮川紗江(18)への暴力問題と、宮川への日本体操協会の塚原千恵子女子強化本部長(71)と、光男副会長(70)によるパワハラ疑惑について、報告した。

 報告後、報道陣に対応した山本専務理事は、塚原夫妻のパワハラ疑惑についての第三者委員会を今週中に立ち上げることを明言。調査報告のメドについては「我々としてはできるだけ早くと思っているが、どのように調査するかを含めて第三者委の方々と詰めていきたい。それによっては延びたりするかもしれない」と話すに止めた。

 世界選手権まで2カ月弱。宮川を除く代表候補の精神状態も懸念される。「選手たちも正直、精神状態が良くない状況になってしまっている。報道などでも色々(情報が)入ってきてると思う。その辺りのケアを含めて精一杯試合に集中できる環境を作ってあげたい。選手ファーストで支えるようにしていければ」としつつ、現状の千恵子氏の強化本部長職については「すべて第三者委員会に決めていただいて、協会として判断する。今のところはそういう(引き続き強化本部長)形で考えている」と、当面続投させる方針を示した。

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