今月２１日に自身のブログで現役引退を表明した、卓球女子・ロンドン、リオデジャネイロ五輪メダリストの福原愛（２９）が２３日、都内で取材に応じた。数十分にわたって、第一線を退くことへの思いや葛藤、国民への感謝を語った後で、こうした取材現場では異例な、報道陣との記念撮影を申し出た。

　決断に至った思いを語り尽くした後で、「小さい頃から本当に、お世話になりました」と、ファンや国民へのものとは別に、メディアへ向けて感謝の思いを口にした。幼い頃の思い出を「カメラ（マン）さんって、肩からカメラが生えていると思って」「三脚で遊ばせてもらった」などと挙げながら振り返った。「思春期の多感な時期には、すごく冷たい態度をとってしまったりとかしたこともあったと思うのでお許しください」とも語った。

　その上で、詰めかけた約１００人の報道陣に対して、「一つ私からお願いがあるのですが、今日、ここにいらっしゃる皆さんと写真を撮ってもいいですか。記念に。カメラ、用意してあるので、もし良かったら…」と申し出た。取材場所に限りがあったこともあり、どうしたらうまく撮れるか試行錯誤した末に、とびきりの笑顔で写真におさまっていた。