本田紗来 17位でフィニッシュ「ホッとした」姉・望結は12位
「フィギュアスケート・全日本ジュニア選手権」(25日、アクシオン福岡)
男女フリーが行われ、女子は全国大会では初の姉妹対決となった女優でスケーターの本田望結(14)=大阪・関大中=とノービスから推薦出場の本田紗来(11)=京都醍醐ク=が登場。SP9位の望結はフリーでミスが出て93・88点、合計147・17点総合12位。紗来はSP23位から立て直し、フリー95・16点、合計139・61点で総合17位だった。横井ゆは菜(中京大中京高)が合計181・84点で初優勝した。
1番滑走の紗来は、動じることなく冒頭で難易度の高い3回転ルッツ-2回転トーループ-2回転ループを加点がつく出来栄えで成功。その後は回転不足や明確でない踏みきりなど減点はあったが、すべてのジャンプで着氷し、フリー曲「ベビー・フェイス」を笑顔を絶やさず踊りきった。フリーだけの順位は全体の12位に入り、同14位の望結を上回った。
前日のSPでは最初の3回転ルッツで転倒。演技後は涙をこらえながら取材を受けた。この日の公式練習でもジャンプに苦心しており「緊張より不安が大きかった。終わった瞬間にホッとした」と振り返った。「ノービスは1曲(フリー)だけだけど、ジュニア、シニアは(SPとフリーの)2曲あるので切り替えなければならない。切り替えていい演技ができて、成長したなという気持ち」とジュニアへの階段をまた一歩上った。
前日のSP後には、家族やきょうだい、友達からたくさんの励ましのメッセージをもらった。特にフランス杯に出場中の姉の真凜はフリーが控えているにもかかわらず「長い話でアドバイスをくれた」と言う。「いい演技ができたのはみんなのおかげ」と周囲のサポートに感謝した。
望結との対決に注目が集まった今大会。しかし、本田きょうだいの末妹は「ライバル心はなくて、自分も頑張ろう、望結も応援しようと思った。(望結は)やっぱりすごいという気持ちがありました」と素直に語っていた。