松元克央 日本新で“上りカツオ”の銀メダル!200メートル自由形 日本勢初表彰台

 「競泳・世界選手権」(23日、光州)

 男子200メートル自由形決勝で松元克央(22)=セントラルスポーツ=が1分45秒22の日本新記録で2位となった。五輪、世界選手権を通じてこの種目では日本勢初の表彰台で、今大会の日本競泳陣のメダル第1号となった。松元は萩野公介(ブリヂストン)が2014年9月に作った記録を0秒01上回った。女子100メートル平泳ぎの青木玲緒樹(ミズノ)は1分6秒40で4位だった。水球男子はモンテネグロに7-14で敗れ、25日の11、12位決定戦に回った。

 大会前に掲げた目標は「追いカツオになる」。有言実行のレースでカツオこと松元が快挙を成し遂げた。150メートルを5番目でターンするも最後の50メートルで猛追。日本記録を更新する1分45秒22の3番手でタッチした。同種目で日本人のメダル獲得は初。ゴール直後は銅メダルと思い「すごいうれしかった」と言うが、繰り上がっての銀メダルが決まると「何もかもが信じられない気持ちでいっぱいです」と感無量だった。

 名前の克央は「かつひろ」と読むが、あだ名はカツオ。本人も「カツヒロって呼ばれても振り向けないと思う」ほどお気に入りだ。

 もともとは練習嫌い。放課後は練習ではなく友達の家に遊びに行くような“やんちゃ少年”だった。練習が終わる頃にわざわざ水着と髪をぬらして帰宅。「疲れたという雰囲気を出していた」と懐かしそうに振り返る。

 約2年前から厳しい練習で知られる鈴木陽二コーチ(69)に師事。88年ソウル五輪100メートル背泳ぎ金メダルの鈴木大地(現スポーツ庁長官)を育てた名伯楽の教えを吸収し、急成長を遂げた。この日は「明日動けなくなるくらい動かせ」と鈴木コーチ。指示通り松元はレース後「明日は動けない」と語るほど死力を尽くし「先生を信じてきて本当によかった」と感慨に浸った。

 2年前の世界選手権で同種目の決勝を見て「この場にいたいと思った。そこから意識が変わった」と松元は言う。羨望(せんぼう)のまなざしで見つめた舞台でつかんだ偉業にも「金メダルで先生を心の底から喜ばせたい」と満足はしていない。1年後の東京五輪。“上りカツオ”となって頂点へ挑む。

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