男子エペ・山田優2度目V 2月第1子誕生予定「強いパパでありたい」
「フェンシング・全日本選手権」(3日、LINE CUBE SHIBUYA)
男子決勝が行われ、エペはアジア選手権覇者の山田優(まさる・25)=自衛隊=が世界ランキング1位の見延和靖(32)=ネクサス=を15-12で破り、2年ぶり2度目の優勝を果たした。フルーレは永野雄大(21)=中大=が、サーブルはストリーツ海飛(かいと・25)=ビーズインターナショナル=が優勝した。
くしゃっとした笑顔が輝いた。山田は世界ランク1位の見延を相手に序盤から先行。一時は10-10と追いつかれたが、4連続得点で試合を決めた。「とてもうれしい。ほっとしています」とにっこり。ベンチにはコーチではなく、妻で選手の里衣さんに入ってもらい、夫婦力を合わせて栄冠をつかみとった。
6月のアジア選手権で優勝。「勢いがついてきた」と本人も語るように、着実な成長を結果につなげてきた。エペを始めた頃から「輝いていた。憧れだった」という見延を下しての2度目の戴冠。試合へ向けた調整や練習の方法も徐々に確立されてきたという。
2月には里衣さんとの第1子が誕生予定。「強いパパでありたい」と背筋を伸ばし、東京五輪の大舞台を見据えた。