元バレー栗原恵さんが告白 現役時代の大病は「脳血栓」「パニックになった」
元バレーボール日本代表の栗原恵さんが、19日放送のフジテレビ系「ジャンクスポーツ」に出演。16年に「脳血栓」の大病を患っていたことを告白した。
高校生で日本代表に選出され、エースとして活躍。大山加奈と「めぐかな」フィーバーを巻き起こし、04年アテネ五輪、08年北京五輪に出場した。
だが16年9月、リーグ戦開幕前に体調に異変。「激しい頭痛があって、ある日テーピングを巻こうと下を向いたら自然と涙が痛みから出るようになって。母に連絡したら『それ脳の症状なんじゃない?』」と言われたという。恐怖心から病院に行くこともためらったというが、トレーナーに半強制的に連れられ病院に向かった。
診断は「脳血栓」。しかも栗原さんの病気は20万人にひとりと言われ、発見の難しかった「脳静脈洞血栓症」だったという。最悪の場合、死に至る大病を患い「本当にちゃんと日常生活が送れる状態になるのかな、と話を聞いた時はすごくパニックになった」と振り返った。
当時は32歳。即引退も考えられたが、周囲のサポートもあり現役続行。「給料泥棒だなと思っていたので、早く解雇してくださいとお願いしたが、来年頑張ってくれればいいという言葉がすごく支えになった」という。投薬治療を受けながらリハビリを乗り越え、コートに復帰。2シーズンプレーした後、昨年5月に引退した。
栗原さんは病気を公表した理由について、「葛藤はあったが、何も公表せず体調不良で3カ月、4カ月チームを離脱し、空白の期間があって申し訳ないという気持ちがファンの方にあった」と説明。そして、「現役生活を振り返るなか、この病気を語らずして自分の現役生活はなかったと思いますし、本当に感謝の思いが強いです」と頭を下げた。