レスリング“つりパン”廃止論が加熱「昔から違和感」五輪戦士も続々支持
レスリングのユニホームを見直す声がにわかに熱を帯びている。五輪などに出場した現役選手やOB選手が12日までに、競技イメージ向上のために、いわゆる“つりパン”と呼ばれる上下一体型のつなぎ状のユニホーム(シングレット)しか認められていない現行ルールを廃止すべきではないかという意見に賛同した。
発端は、シドニー五輪代表で総合格闘家の宮田和幸(44)から発せられた「前から思ってたけどレスリングはシングレット廃止してラッシュガードとショーツにすれば人気あがるはず。フィジークが人気出たように」というツイートだった。“つりパン”を着用しなければ試合に出場できないというルールが競技人気を妨げる要因になっているのではないかと指摘し、上下別で、サーフィンなどで着られるカジュアルなアンダーウエアなどをユニホームとして認めることを提案したものだ。
それに呼応する形で、リオデジャネイロ五輪女子48キロ級金メダルの登坂絵莉(26)=東新住建=は「同意です」と賛同。「シングレットが嫌と言って中学でやめた女子選手もいました。全国で何度も優勝していた選手の辞めるきっかけにすらなってしまうシングレット」と、レスリングには愛着があっても、ユニホームが嫌で競技を離れるケースがあることを訴えた。
世界レスリング連合(UWW)のルールでは、UWWが公認した赤、青のシングレット(ユニホーム)とシューズを着用することが定められている。元世界女王のダルビッシュ(旧姓山本)聖子(40)は、登坂に返信する形で「マスターズ(年代別の大会)とかシングレット着る決意してまで出場とか無理だわ、、笑笑」とコメントを寄せた。
ユニホームの規制緩和案について、男子グレコローマン60キロ級世界王者の文田健一郎(24)=ミキハウス=は「別にシングレットが『嫌い』なわけじゃないけど、改善したらファンも増えるんじゃないかと思う」「個人的にはめっちゃ賛成です」と支持を表明。同63キロ級世界王者でリオ五輪銀メダルの太田忍(26)=ALSOK=も「高校生の時シングレッドが嫌だって言う理由で断られて部員集め苦労した記憶ある。ありよりのあり!」と加勢した。
五輪2大会連続出場中の“タックル王子”こと高谷惣亮(31)=ALSOK=は「そもそも昔からシングレットには違和感しか感じてない(笑)」と大胆告白。「レスリングのユニフォームの変更はありだと思っている。以前にもセパレートへの変更を検討されていたが、レスリングの魅力の1つは『肉体美』にあると思っている。今のままでもいいだろって意見もあるけど、今のままで人気ないじゃんていう。いろいろ変えるのは僕は好き」と、競技のイメージを変えるためには変化も必要だと訴えた。
もちろん現時点ではSNS上での一部での盛り上がりに過ぎないが、レスリングは2013年には五輪競技からの除外もささやかれた。競技人気が死活問題となっているだけに、来夏の東京五輪後は、今回当事者が声を挙げたユニホームの見直しなど何らかの変革が迫られそうだ。
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