東京五輪男子マラソン代表 中村匠吾が3区でチームをトップへ押し上げ 富士通がV
「東日本実業団対抗駅伝」(3日、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場および公園内特設周回コース=7区間76・4キロ)
全日本実業団対抗駅伝(来年1月1日、群馬)の予選会を兼ねて23チームが出場し、7区間76・4キロで争われ、富士通が3時間36分43秒で2年ぶり3回目の優勝を飾った。2位は26秒差でGMO、富士通から1分17秒差の3位にホンダが入った。以下、ヤクルト、日立物流、カネボウ、JR東日本、コニカミノルタ、サンベルクス、埼玉医科大学グループ、NDソフト、コモディイイダまでの上位12位が全日本実業団対抗駅伝の出場権を獲得した。
富士通は3区(16・8キロ)に起用された東京五輪男子マラソン代表の中村匠吾が2位でタスキを受け、区間4位の48分3秒でチームをトップへ押し上げた。その後、GMO、ホンダを交えた先頭争いとなり、7区では富士通の塩尻和也、GMOの倉田翔平が一騎打ち。2周目の途中で塩尻が突き放し、逃げ切った。
富士通は2連覇を狙った昨年、17位にとどまり、まさかの予選会敗退。中村は「昨年予選落ちしてから、チーム一丸となって一年間、優勝という目標を達成できたことは良かった。1区から非常にいい流れを作ってくれて、“3区の最長区間でトップに立っていれば優勝もできる”と監督からも言われていた。4区以降に強い後輩たちもそろっていたので、後輩たちを信じていた。(自分は)区間賞は取れなかったけど、最低限そこでトップに立てたことで、流れはつなげられた」と評価した。
この大会は例年、埼玉県庁をスタートし、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場にゴールするコースで行われてきた。今年は新型コロナウイルスの影響により、熊谷スポーツ文化公園内の周回コースで実施された。