14歳玉井陸斗が五輪“当確”「絶対決めてやると思った」最終1本で圏内滑り込み

 男子高飛び込み予選5本目を終えて笑顔を見せる玉井陸斗(撮影・堀内翔)
 男子高飛び込み予選5本目 玉井陸斗の演技(撮影・堀内翔)
 男子高飛び込み予選5本目を終えてグータッチをする玉井陸斗(左)(撮影・堀内翔)
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 「飛び込み・W杯」(3日、東京アクアティクスセンター)

 東京五輪最終予選を兼ねて行われ、14歳の玉井陸斗(JSS宝塚)が事実上、東京五輪代表に内定した。玉井は男子高飛び込み予選で、405・20点の15位となり、18位以内の準決勝進出が確定。今大会で18位以内となれば代表に内定するため、棄権などのアクシデントなく準決勝を終え、順位を確定させることが条件となる。

 5本を飛び終えて19位タイ。最後の1本で14歳の中学3年生がすさまじい勝負強さを発揮した。失敗すれば五輪切符を逃す最終6本目は5255B(後宙返り1回半2回半ひねりえび型)。「絶対に決めてやると思いました」。全体2位となる91・80点を獲得し、準決勝進出圏内へ浮上。夢舞台への切符をつかんだ。

 「だいぶ焦りました。うれしいのと、もっと自分のレベルを上げないとなと思います」

 指導を受ける馬淵崇英コーチからは「よくやった」と声を掛けられたといい「うれしかったです」とはにかんだ。

 もともとは13歳10カ月で迎える20年夏の東京五輪で日本男子最年少出場記録の更新が懸かっていたが、1年延期で幻になっていた。8月7日に行われる男子高飛び込み決勝は、14歳330日(10カ月27日)で迎える。国際大会でのベストスコアは456・20点だが、コロナ禍で行われた昨年9月の日本選手権では、国内大会とはいえ528・80点をマーク。これは16年リオ五輪銅メダル、19年世界選手権4位相当で、日本飛び込み界初のメダルの可能性を秘めている。

 まずは夜の準決勝、そして4日の決勝で、のびのびとその実力を発揮する。

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