坂本花織 ミラノの次は…結婚!?「したいんです」
今年の北京五輪で銅メダルを獲得し、世界選手権でも初優勝したフィギュアスケート女子の坂本花織(22)=シスメックス=が、新シーズンのプログラムに着手している。4月下旬から約2週間、米国に滞在。振付師のロヒーン・ワード氏(38)、1994年世界選手権女王でプロスケーターの佐藤有香氏(49)に指導を受けた。世界女王として迎える新シーズンは振付師を変更し、新境地を目指す女子のエースに、米国遠征の収穫や来季の抱負を聞いた
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取材場所に坂本は、赤い国産車をさっそうと運転して現れた。これまでも練習には自家用車で通っていたが「姉の車だったんです。念願のマイカーですよ」。北京五輪銅メダルのごほうびに自分で購入したという。
2年前に実家を出て一人暮らし。アイスショーで多忙な今は「洗濯が追いつかない」と泣いて見せる。食事は練習が休みの日に一週間分のおかずを作って冷凍保存する。スランプもコロナ禍も大学との両立も、堅実な生活で乗り越えてきた。
「ミラノ(・コルティナダンペッツォ五輪)の次は考えてない」と言う。「結婚したいんです。私のお母さん24歳で結婚してるんですよ」。記者が「結婚して出産してまた復帰したら?」と言うと「(佐藤)有香さんからも全く同じこと言われました!」と驚いていた。自立した大人の女性としてたくましく競技を続ける姿には、誰もがそう思ってしまうのだろう。(デイリースポーツ編集委員・船曳陽子)