高橋大輔さんが引退発表の宇野昌磨に驚きとねぎらい「正直びっくり。長い現役生活、お疲れさまでした」
フィギュアスケート男子の宇野昌磨(トヨタ自動車)が現役引退を表明したことを受け、9日、元世界王者の高橋大輔さんが所属を通じてコメントした。「本当にお疲れさまでした」とねぎらうど同時に「次のイタリア(2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪)までやると思っていたので正直ビックリした。彼は自分の中に強いものがある人間。五輪でなく自分自身の区切りでここを選んだのはそれなりの考えがあったんだろうと思う」と決断に驚きながらも理解を示した。
宇野のすごさについては「彼独特の感性があって、ほかと違う彼なりの考え方、彼なりのスケートを若いときからブレずにできていた。そういう強さが結果につながっていた。いつも尊敬しているし僕にはできない」と表現。日本男子フィギュアの強さを受け継いできた一人として「羽生結弦くんから昌磨。プレッシャーも大きかったと思う。特に『羽生結弦』という存在はすごく大きかったと思うし、いろんな気持ちはあったと思うが、それに折れずに。小さいときから期待されて、プレッシャーに押しつぶされずに、ずっと着実に成長していけたのはすごい」とこれまでの歩みを称賛した。
幼いころから競技に取り組む選手にとって、現役生活は「僕自身もあったが、体も精神面も一緒の位置にいないと続けるのは厳しい」という過酷なもの。「僕も一回復帰しましたし、もう一回復帰できる」と笑わせ「違う世界に足を踏み入れて、感じることがどんどん変わってくると思う。彼自身がどう気持ちが変わっていくのか、どう感じていくのかで未来は変わっていく。一度は引退したが、もしかしたら(復帰が)あるかもしれないので、どんなふうに進んでいくのか見守っていきたい」と今後に期待した。