富永啓生 チーム最多18得点も豪州に1点差惜敗「必要のないファウルが多かった」目立った守備の粗さ

 「バスケットボール男子・国際強化試合、日本89-90オーストラリア」(22日、北海きたえーる)

 世界ランキング26位の日本は、若手中心で臨んだ同5位のオーストラリアに89-90の1点差で敗れた。前半は高精度のシュートで9点リードで折り返したが、後半逆転負けを喫した。昨夏のワールドカップ(沖縄)以来の代表戦となった富永啓生(23)が3点シュート3本を含むチーム最多の18得点を記録した。23日に同会場で第2戦を行う。

 米国での大学シーズンを終えた富永が、昨夏のW杯以来となる日本代表戦で観客を沸かせた。第1クオーターから途中出場すると、ドライブフェイクから大きくステップバックして放つ3点シュートをさく裂させた。速攻の場面ではレイアップシュートではなく、長距離砲を選択。リバウンダー0人の中で荒々しく決め切り、会場からはどよめきが起こった。

 チーム最多の18得点を記録。ただ日本としてはファウル31個と守備の粗さが目立ち、相手に計39本のフリースローを与えてしまった。高さのある攻撃にも対応できず最終Qに逆転され、最後は1点差で競り負けた。

 NBA選手不在で、パリ五輪メンバー入りの可能性が少ない若手を起用していたオーストラリア。世界ランク5位の戦力ではなかっただけに、勝利を収めてパリ五輪に弾みをつけたかった。富永は「悔しい。必要のないファウルが多かった」と反省した。

 高校卒業後から渡米し、今春にネブラスカ大を卒業。6月末にはNBAドラフトも控えるが、「今は難しい」と自身の実力を冷静に判断し、パリ五輪で活躍した先でのオファーを待っている。目標の五輪ベスト8を達成すれば、NBA入りへ最高のアピールとなる。23日の第2戦へ「切り替えて勝てるように頑張りたい」と力を込めた。

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