ロコ・ソラーレがグランドスラム初戦勝利! 平昌五輪金チームに8-5 藤沢笑顔「1勝うれしい」 ABEMA中継に3・1万人超が熱視線

 「カーリング・ツアーチャレンジ」(1日、シャーロットタウン)

 予選が行われ、初戦に臨んだ18年平昌五輪銅メダル、22年北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレが平昌五輪金メダルのチーム・ハッセルボリ(スウェーデン)に8-5で勝利した。今大会はワールドツアー最高峰のグランドスラム大会となる。

 第1エンドでは有利な後攻でスキップの藤沢五月がラストショットを決めて2点を獲得。不利な先攻の第2エンドを1点に抑えた。第3エンド、第4エンドで互いに1点を取り、3-2で後半に突入。後攻の第5エンドで相手に1点のスチールを許したが、直後の第6エンドでは石がたまる展開の中、しっかり真ん中に石を固めて2点を獲得した。第7エンドでは相手に2点を許して5-5と追いつかれたが、最終第8エンドで3点を奪って勝利を決めた。

 ABEMA中継のインタビューで藤沢は「試合的にはいいゲームを特に前半でいい形をみんなつくってくれた。こんな僅差になったのは(自身が)しっかり2点決めきれなかったり、7エンド目に簡単なショットを決められなかった。私の反省もある」と振り返りつつ、「でも1勝うれしいです」と笑顔だった。特別ゲストで、映画『カーリングの神様』でスキップ役を演じる女優の本田望結からは「スキップとしてチームのみなさんはどう映ってますか?」と質問。藤沢は「今日の試合は私以外のみんながいい形をつくってくれた。私は決めきるだけだったんですけど、ところどころで決めきれなくて『おいっ』て感じだったので、スキップは最後びしっと決めるのが責任の一つでもあるので、次の試合はびしっと決められるように頑張ります」と次戦へ意気込んでいた。

 今大会の予選はトリプルノックアウト方式で行われ、3敗すると敗退となる。予選を突破するとプレーオフに進み、5日に準々決勝と準決勝、6日に決勝が行われる。

 グランドスラム大会で、ロコ・ソラーレは23年のカナディアンオープンで日本勢初優勝の快挙を成し遂げている。ABEMAは24-25シーズンのロコ・ソラーレのグランドスラムの試合を全試合無料生中継することを決定しており、藤沢も「ファンのみなさんがビッグニュースで喜んでくれている」と笑顔だった。初回となったチーム・ハッセルボリ戦は一時2・9万人以上が中継を見守り、試合終了直後は3・1万人を超えた。

 ◇グランドスラム 現在はマスターズ、ツアーチャレンジ、ナショナル、カナディアンオープン、プレーヤーズ選手権、チャンピオンズカップの6大会で実施されている。創設当時からあるマスターズ、ナショナル、カナディアンオープン、プレーヤーズ選手権の4大会は「メジャー」と呼ばれる。

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