冬巡業休場の明生 首のケガから復活期す「まだまだ番付を上げたい。三役に上がりたい」
大相撲の幕内明生(立浪)が28日、東京都台東区の立浪部屋で餅つき大会に参加し、首のケガからの復活を誓った。
今月の冬巡業を頚椎症性神経根症のために休場。「首のヘルニアというか。治療したり、首を鍛えたりしていた」と状態を説明した。5月に症状が出始め、9月ごろには腕がしびれるまで悪化。11月の九州場所で3場所ぶりに勝ち越した後、本格的な検査を受けて詳細が判明したという。手術すれば長期離脱は避けられないため、保存療法とトレーニングによる首の強化を選択した。
番数をこなして状態を上げていくタイプだった稽古のスタイルも質重視に転換。「変わらざるを得ない」としつつ「なってしまったことは仕方ない。また新しい相撲も作り上げられるかもしれない」とポジティブに捉えた。
初場所では同部屋の豊昇龍が綱とりに挑戦。明生も負けてはいられない。「まだまだ番付を上げたい。三役に上がりたい」と昨年初場所以来となる三役復帰に意欲。ケガが増えたこの一年を「やっぱり思い通りにはいかないけど、それなりに自分と向き合えたかな」と総括し「もっともっと良くしたい気持ちが湧いている。ケガも含めて、それを糧にしてやっていきたい」と尽きない向上心を見せた。