47歳の鉄人、芳東が連続出場記録で単独6位に「たまたまです」 初土俵以来休場なしの1368回
「大相撲春場所・9日目」(17日、エディオンアリーナ大阪)
西序二段64枚目の芳東(玉ノ井)が実富士(伊勢ケ浜)と対戦。初土俵以来休場がない47歳が、大竜川を上回り単独で歴代6位となる1368回連続出場を達成した。
取組は押し出されて3勝2敗となり、勝ち越しはお預け。立ち合いから一気に押し込まれ「思うように体が動かなかった」と振り返った。
1996年春場所の序ノ口デビュー以来無休。最高位は東前頭12枚目。2014年秋場所の西十両11枚目を最後に、関取の座からは離れているが、196センチの長身が特徴。連続出場については「たまたまです。これだけ落ちても後援会、地元の人に頑張れ、と言ってもらえるので」と感謝を口にした。
小学生の時に母を亡くした。その時の父・武洋さんと年齢が近く「男手で弟の分も食事をつくっていた。今の自分が父のようにできるだろうか」と感謝の思いを抱く。武洋さんは3年ほど前に死去したという。
これまで休場危機に陥ったこともない。体が硬い分、ストレッチをよく行ってきた。歴代5位は高見山の1425回。「行けるところまで行こうかと思う」と、今後を見据えた。