5年間の間に…佑に完勝のマー君“先輩”のプライド「歩んできた道が違う」

【2011年9月11日付デイリースポーツ記事より】
「楽天4‐1日本ハム」(10日、K宮城)
あの日のリベンジの気持ちなどない。佑ちゃんに勝ったことより、この日の投球が我慢ならなかった。楽天・田中が完投で自己最多タイの15勝目。だが試合後はぶぜんとした表情でお立ち台で吐き捨てた。「まあ九回、悔しいですね!」。2死満塁、押し出し四球で1点を失った。自身の投球道に見えた一瞬のスキに笑顔はなかった。
チケット完売。2万809人に見守られ、注目の一戦が始まった。「この投げ合いが注目され続けてきて、実現した。これだけたくさんの人が来てくれて幸せです」。防御率リーグトップの田中は期待通りの0行進。2桁安打を喫し、苦しみながら投げた斎藤と、その姿は対照的だった。
聖地のあの日から別々の4年を過ごした。プロで2桁勝利を3回。WBCで世界一も経験し、球界屈指の右腕に成長した。試合後、報道陣から「斎藤の存在があったことで、切磋琢磨(せっさたくま)してここまで来られたか」と聞かれ、苦笑いのあと「すいません。それはないです」と言った。「歩んできた道が違うので」。チラリとのぞかせたプライドだった。
散々騒がれ、比べられ、うんざりすることもあった。だが会えば、普通の22歳同士。昨年冬に、高校日本代表のメンバーで集まり、初めて斎藤と食事した。田中はその模様をブログに載せた。メンバーとともにマー君の後ろに中腰で笑顔を作る佑ちゃん。「衝撃が大きいだろうと思って載っけましたけど…」といたずらっぽく笑ってみせた。時を重ねて、高校時代はもう思い出の1ページとなっている。
5年前、日本中を沸かせた2人は、仙台で初対決を終えた。だが終わりではなく、これが始まり。常に満員必至の注目カードとなるだろう。「ぎっしり詰まった中で、投げられるのは幸せ」。楽天・田中と、日本ハム・斎藤佑。必ずやってくる次の激突に向け、鍛錬を積み重ねていく。
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「楽天4‐1日本ハム」(10日、K宮城)
あの日のリベンジの気持ちなどない。佑ちゃんに勝ったことより、この日の投球が我慢ならなかった。楽天・田中が完投で自己最多タイの15勝目。だが試合後はぶぜんとした表情でお立ち台で吐き捨てた。「まあ九回、悔しいですね!」。2死満塁、押し出し四球で1点を失った。自身の投球道に見えた一瞬のスキに笑顔はなかった。
チケット完売。2万809人に見守られ、注目の一戦が始まった。「この投げ合いが注目され続けてきて、実現した。これだけたくさんの人が来てくれて幸せです」。防御率リーグトップの田中は期待通りの0行進。2桁安打を喫し、苦しみながら投げた斎藤と、その姿は対照的だった。
聖地のあの日から別々の4年を過ごした。プロで2桁勝利を3回。WBCで世界一も経験し、球界屈指の右腕に成長した。試合後、報道陣から「斎藤の存在があったことで、切磋琢磨(せっさたくま)してここまで来られたか」と聞かれ、苦笑いのあと「すいません。それはないです」と言った。「歩んできた道が違うので」。チラリとのぞかせたプライドだった。
散々騒がれ、比べられ、うんざりすることもあった。だが会えば、普通の22歳同士。昨年冬に、高校日本代表のメンバーで集まり、初めて斎藤と食事した。田中はその模様をブログに載せた。メンバーとともにマー君の後ろに中腰で笑顔を作る佑ちゃん。「衝撃が大きいだろうと思って載っけましたけど…」といたずらっぽく笑ってみせた。時を重ねて、高校時代はもう思い出の1ページとなっている。
5年前、日本中を沸かせた2人は、仙台で初対決を終えた。だが終わりではなく、これが始まり。常に満員必至の注目カードとなるだろう。「ぎっしり詰まった中で、投げられるのは幸せ」。楽天・田中と、日本ハム・斎藤佑。必ずやってくる次の激突に向け、鍛錬を積み重ねていく。
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