“特大ブーメラン”貴公俊暴行事件で終焉近い「貴の乱」とは何だったのか

告発状提出後、春場所初日から欠勤を続け土俵外での話題を振りまいた貴乃花親方。弟子の貴公俊による暴行問題で終焉も間近な「貴の乱」を振り返ったみた。(敬称略)

公開日:2018.3.20

告発状出した後、初めての本場所の初日(11日)は無断欠勤

 貴乃花親方(元横綱)は春場所初日の11日、会場となる大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪に姿を見せなかった。役員待遇委員の貴乃花親方は本来ならば、会場内の役員室に常駐しなければならない。だが春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)によるとこの日は一度も現れず、春場所担当部長の鏡山親方(元関脇多賀竜)は「連絡はない」と話した。

貴乃花親方は姿を見せず 復帰の貴ノ岩関に協会から注意も
貴乃花親方が“欠勤理由”を部屋HPで説明「常時滞在、極めて難しい状況」

2日目(12日)も欠勤 理由はHPで説明

 貴乃花親方=元横綱=が12日、同部屋のホームページを更新し、2日連続で会場入りしなかった理由を説明した。
 「貴ノ岩は、頭部に負った傷の回復状況から、心身への影響や後遺症等について予断は許さない状況であり、担当医師等と連絡を取りながら慎重に見極めていく必要がございます。そのため、私は、場所中、エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)に常時滞在することは極めて難しい状況でございます」

貴乃花親方が“欠勤理由”を部屋HPで説明「常時滞在、極めて難しい状況」
貴乃花親方14日出勤も 無断欠勤一転「全休するなど申しておりません」

3日目(13日)も欠勤 ついに協会から出勤命令

  初日から会場に姿を見せない貴乃花親方(45)=元横綱=に対し、日本相撲協会側が欠勤を認めず出勤を命じていたことが13日、分かった。この日、春日野広報部長(元関脇栃乃和歌)は同親方に返答したことを認めた。「内容は言えない」としたが、関係者によれば正当な理由には当たらず、出勤しなければ無断欠勤になることなどを通告したという。

貴乃花親方14日出勤も 無断欠勤一転「全休するなど申しておりません」

4日目(14日)は出勤示唆も…結局欠勤、協会にFAX送付

 日本相撲協会の春日野広報部長(55)=元関脇栃乃和歌=が14日、場所に一度も姿を現さない貴乃花親方(45)=元横綱=から12日に続き、欠勤理由を伝えるFAXが協会に届いたことを明かした。
 「(会場の)体育館で柔軟に対応させていただきます、とのこと」と同部長は話し、会場に来る意向ながら役員室への出勤を拒否する内容だった。これに対し協会は「組織全体として3月場所を運営している以上、役員室に出勤するよう理事長名で指示します」とNOを通告した。

貴乃花親方 出勤せず言い訳FAX…協会はNO 役員室ではなく体育館での対応

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