女子駅伝で選手骨折、地面をはって流血しながら中継所へ…衝撃シーンに賛否両論

女子駅伝の「プリンセス駅伝」でアクシデント発生。第2区の選手がレース中に骨折、中継所までの約250メートルを両手、両膝ではって流血しながらタスキをつなぎ、痛々しい姿に賛否両論が巻き起こっています。

公開日:2018.10.22

 「整形外科のドクターが診察すれば視診と触診で瞬時に判断できる」と、専門家ならば辞めさせるべきか、はって前進は可能かどうかの判断はつくと明言。

高須院長、はってタスキの駅伝選手「僕なら闘志尊重、ドクターストップはしない」

 「格闘技ではドクターストップが一番パワーがあります。僕はK格闘技のリングドクターも仕事です。選手に闘志があり、ドクターが安全と判断したら試合は続行させます」

高須院長、はってタスキの駅伝選手「僕なら闘志尊重、ドクターストップはしない」

日本実業団連合も「改善」に動く

2018年10月23日デイリースポーツ紙面

【2018年10月23日デイリースポーツ紙面より】
 21日に福岡県で行われた全日本実業団対抗女子駅伝の予選会で、2区に起用された岩谷産業の飯田怜(19)が途中で倒れて走れなくなり、膝から血を流しながら中継所までの約200メートルをはって、たすきをつないだ。右脛骨(けいこつ)の骨折で全治3~4カ月の診断。日本実業団陸上競技連合の友永義治専務理事は22日「(レース中に)早急に監督と連絡を取れる態勢を構築することは必要」と述べた。
 本部でテレビ中継を見ていた岩谷産業の広瀬永和監督は2度にわたって棄権を申し出たという。だが、大会関係者から報告を受けた日本実業団連合によると、現場での連絡がうまくいかず、時間がかかった。
 岩谷産業の広報は「うまく伝わっていなかったのか、選手の意思を尊重したのか分からないが非常に遺憾」とした。最終的に21位で本大会出場を逃した。

 痛みに耐えながら必死に前へと進む姿に、心を動かされなかった人はいないでしょう。何としてもたすきをつなごうとした彼女の行動は咎められるべきではないと思います。
 しかしながら、選手の安全、さらには将来を考えた場合…やはり“あれで本当に良かったの?”と感じた人も多いはず。

 フィフィの言うように「美談」で終わらせてしまってはいけない事件。二度とこのようなことがないよう、しっかりと対策を講じてほしいと切に願います。

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