松山英樹、マスターズ不安だらけ…1週間も風邪で寝込み「何もしてないです」
「米男子ゴルフ・マスターズ」(11日開幕、オーガスタ・ナショナルGC=パー72)
日本人メジャー初制覇の期待がかかる松山英樹(27)=LEXUS=が、開幕を前に今年も不安を口にした。3月末のデル・マッチプレー後に風邪をひいて1週間も寝込み、ボールを打てなかったという。同大会でパッティングやショットへの好感触を明かしていたが、それも1週間前までの話。開幕を楽しみにする気持ちは「ないです」と後ろ向きな言葉ばかりが並んだ。予選ラウンドの組み合わせが決まり、アダム・スコット(オーストラリア)、カイル・スタンリー(米国)と同組となった。
雨が上がって晴れ渡ったオーガスタの青空とは裏腹に、その表情は最後まで曇ったままだった。午後から9ホールの練習ラウンドに出た松山だったが、3番ではティーショットを右に大きく曲げて打ち直した。
公式練習2日目は、午前中は大雨で中断しコースが閉鎖された。午後1時前に再開し、松山は練習場での調整から1番ホールへ。終始、自分のプレーに納得したような様子は見られなかった。
実は今大会前最後の出場となったデル・マッチプレー後の1週間、アクシデントに襲われたのだという。
「風邪をひいてたんで、ずっと寝てたんで何もしてないです。球打ちはゼロです」
デル・マッチプレーは1次リーグで敗退したものの、2週間後に開幕するマスターズへ向けてパッティングやショットへの好感触を口にしていた。しかし、風邪が治ったのは「昨日(8日)くらいから」。感覚については「よくないですね」と手応えを取り戻すまでは至っていない。
1年前もこの日と似たような発言ばかりだった。左手首痛から復帰3戦目だったこともあり自分への期待値は「ゼロです」と即答し、大会も不満の19位フィニッシュ。今年も「ピンポイントで打っていかないといけないというのは、わかりきっていることなので。そこに対して自分が打てるかどうかの不安でしかない」と悩みは尽きない。
好材料はこの日発表された組み合わせ。スコットやスタンレーとのプレーが決まり「2人とも回りやすいんでいいと思いますけど。それでいいスコアになればいいんですけどね」。いずれにせよ、開幕は間近。「(フラストレーションは)たまってますけど。それはあと1日でどうにかしなきゃいけない」と自分に言い聞かせるように話した。