歌手の浜崎あゆみ（３５）、女優の沢尻エリカ（２８）らエイベックス所属の豪華アーティストが参加したチャリティーソング「明日笑っていられるように」が３０日に発売されることが１５日、分かった。２月に肺がんで死去した男性デュオ・東京プリンの牧野隆志さん（享年４９）と親交があった１２組が「東京プリンとたいせつな仲間たち」として参加。収益の全てをがん予防・早期発見を目指す日本対がん協会に寄付する。

　エイベックス版「ウィー・アー・ザ・ワールド」が誕生する。

　「明日‐」は昨秋、牧野さんが闘病中に感じた「笑顔の大切さ」をテーマに作詞、相棒の伊藤洋介（５０）と東京プリンの新曲として制作を開始。病状が悪化し歌唱できなくなったため、伊藤が牧野さんの“仲間”に歌唱をオファーしたという。

　賛同した１２組は「牧野さんに生きる活力と希望を与えよう」と、今年１月から歌詞を歌い継ぐ形でレコーディングを開始。完成を急いだが牧野さんは２月に死去し、夢のコラボ作品を聴くことはかなわなかった。

　参加アーティストには浜崎、倖田來未（３１）、ＥＬＴの持田香織（３６）らと共に沢尻も名を連ねた。沢尻の歌声がＣＤとなるのは、ＥＲＩＫＡ名義で発売した２００７年１１月の「Ｄｅｓｔｉｎａｔｉｏｎ　Ｎｏｗｈｅｒｅ」以来。「すてきな曲だったので、すごく楽しく参加することができた。のびのびと自分らしく歌えたかな」とコメントしている。牧野さんとはデビュー当時から親しかった倖田は「親近感のわく、大好きなお兄ちゃんだった」としのんだ。

　伊藤は「牧野は必死に生きている証しを残そうとした。今は、生前の牧野の思いが詰まったこの曲を、１人でも多く聴いてもらうことが僕の使命」と話す。ＣＤと配信による、アーティストに関する印税の全額と、エイベックスの利益の全ては公益財団法人「日本対がん協会」に寄付される。