川島なお美さん 手記残していた

 9月に54歳で死去した女優の川島なお美さんが、胆管がんを患いながらも前向きに生きた日々を手記に残していたことが2日、分かった。夫でパティシエの鎧塚俊彦さん(50)との共著「カーテンコール」(新潮社)として8日に出版される。

 鎧塚さんの前書きによると、同書は闘病記ではなく「同じくがんを患った方々への応援歌」。川島さんはがんを「人生の糧となる試練」と受け止め、舞台への障害となる可能性があった手術への葛藤、夫への感謝などをつづっている。

 手術を前に夫への手紙を書いた川島さんは「自分にとって大切な存在、本当に愛している人、人生で何を大切に生きてきたか」などが「くっきり見えてきた」と明かした。

 1~9章の「追記」と終章、後書きは鎧塚さんが執筆。他界する瞬間まで川島さんが生きることに固執し、「どれだけ長く生きたかではなく、どのように生きたか」の大切さを教えられたことなどを記している。

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