宮本亜門氏 5月下旬にがん手術も「落ち込んでいる場合でない」会見後に即仕事
ステージ2の前立腺がんを患っていることを公表した演出家の宮本亜門氏(61)が12日、都内で会見を行い、5月下旬に手術を受けることを明らかにした。約20分間の会見中、弱音は一切なし。会見後は、オープニングショーの演出を務める「Hibiya Festival」の稽古場に戻り、熱心にダンス指導するなど、演出の現場にこだわりながら病魔と闘っていく姿勢を示した。
軽い足取りで会見場に現れた宮本氏は「落ち込んでる場合じゃない。今まで以上に生きている感じがする」と力強くあいさつ。転移なしという吉報に「生きていていいんだ」と早期発見を感謝した。
2月28日にTBS系「名医のTHE太鼓判!」(月曜、後7・00)の企画で人間ドックを受診した際に、前立腺に影を発見。3月に受けた精密検査で前立腺がんと診断され、ステージ2の早期がんと宣告された。
宮本氏は父親もぼうこうがんを患っており、2年前に受けた採血でPSA値が高めの結果が出たが「まさか自分はないだろう」と思い込み、そのまま放置。がんと宣告された瞬間は「うわぁ…。来たか」と動揺が止まらなかったという。
3年先まで埋まるほどの過密スケジュールの中、2月から予定されていた中国公演が突然キャンセルとなり、受診を決意。“偶然”が重なった上での発見に「なんて幸せなんだろう」と顔をほころばせつつ、「これを逃していたら…」と迫り来る病魔の恐ろしさに声を震わせた。
がんに行く手を阻まれてもなお、32年間続けてきたライフワークに「ここで終わりにしたくない」と強い執念を見せ、「死ぬまで演出をしてたい」と生涯現役を貫く意思を示した。現在、5月下旬の前立腺全摘出手術に向け、肉や炭水化物を抑えた食事制限を実施。「氷艶 hyoen2019~月光かりの如く」(7月26~28日、横浜アリーナ)など多数の舞台も控えているが、影響が出ない形で治療に励んでいく。
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