90歳・草笛光子 映画「九十歳。何がめでたい」主演 自身と同じ年齢の作家を演じる

 撮影現場で誕生日のお祝いを受けた草笛光子Ⓒ2024『九十歳。何がめでたい』製作委員会Ⓒ佐藤愛子/小学館
 「九十歳。何がめでたい」の原作者・佐藤愛子氏Ⓒ佐藤愛子/小学館
 「九十歳。何がめでたい」の原作の書影Ⓒ佐藤愛子/小学館
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 女優・草笛光子(90)が映画「九十歳。何がめでたい」(来年6月21日公開)に主演することが24日、分かった。原作は、今年100歳を迎える現役作家・佐藤愛子氏による日々の暮らしと世の中への怒りや戸惑いをつづったベストセラーエッセー集。佐藤氏役の草笛は自身の年齢と同じ90歳の作家を演じる。

 シリーズ累計発行部数167万部の話題作の実写化で、監督は老後の問題をコミカルに描き、草笛も出演した映画「老後の資金がありません」(21年)の前田哲氏が担当する。

 作家を引退し鬱々と過ごしていた佐藤(草笛)に、エッセーの依頼が持ち込まれ、ヤケクソで世の中への怒りを赤裸々に書いた連載が意図せず大反響を呼び、90歳にして人生が大きく変わっていく。

 草笛は今月22日に誕生日を迎えたばかり。撮影現場でキャストらから祝福され「毎日、老いと闘っていますが、90歳と闘ったら損。闘わないように受け入れて90歳を大事に生きてみようと思います」とコメントし、「いよいよクランクインを迎え、大変なことですが、私は私なりに正直に一生懸命やります。大事に演じ大事に生きます」と意気込んだ。

 草笛と50年ほど前に対談して以来の再会を果たしたという佐藤氏は「相変わらずお綺麗で、私とはまるで違う。私はあんな上品じゃありませんからね。この厄介な私を演じるなんて、大変だなァ、気の毒だァと同情申し上げたい気持ちでいっぱいです」と語り、「どんな妙ちくりんな作品が出来上がるのやらと楽しみにしています」と佐藤節でエールを送った。

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