橋下徹氏 つばさの党・黒川代表らを「有罪に持っていってほしい」と主張「無罪になると調子に乗ってしまう」
元大阪市長で弁護士の橋下徹氏が20日、フジテレビ系情報番組「めざまし8」に出演。4月28日に投開票された衆院東京15区補欠選挙を巡り、公選法違反(自由妨害)容疑で政治団体「つばさの党」の黒川敦彦代表ら3人が逮捕された事件に言及し、3人を「摘発、有罪に持って行ってほしいですね」と主張した。
番組では、黒川容疑者らが選挙活動中に行った行為について、法的に有罪となり得るかの解説を行った。橋下氏は、黒川容疑者らが自身の事務所前でも演説を行っていたことに触れ、「批判されることは、こういう仕事やっている以上は受け止めなきゃいけないと思っています」とし、「ルールに基づいてやってくれればいい」と話した。
また「法律に違反するかどうか細かく解説がありましたけど、言論行為である以上は、原則は認めるのが日本社会だと思います」と、3人の行為に一定の理解も。「政治家時代に、他の党やいろんな団体からも批判的な演説をされてましたけど、これを全部規制していくと、つばさの党だけでなく、同じようなことやってるところが全部そういう運動をできなくなりますから」と理由を語った。
さらに「ポイントは、行為に危険性がある場合、危害を加えるような恐れのあるような危険性がある場合は、摘発対象にすべきだと思っている」と指摘。「あくまで言論内容であれば、音量の問題も、騒音規制があるんでそっち側で規制するんだったらいいんですけど、選挙運動のときにはお互いに怒鳴り合ったりとか実際ありますからね。それを全部規制するって言うのは僕はちょっと危険かなと思っています」と持論を展開し、事務所前で行われた演説についても「迷惑だし、マナー違反だと思うけど、それと法律で罰するのは厳格に分けておかないと。言論活動は限りなく認めていくっていうのが、今の日本社会にあるべき姿なのかなと…。理想論ですけど」とした。
一方で、3人の逮捕案件について「車の追跡行為は、危険性があったと思います。あと、選挙演説の所に割り込んだ行為があったり、危険性がある行為はいくつかあったと思う」とも分析。「無罪となったら、本当にまた調子に乗ってしまうので、これは何とか危険性がある行為ということで摘発、有罪に持っていってほしいですね」と主張した。