ポール・マッカートニーが最新アルバム『ニュー』からのタイトル・トラックをリリースした。昨年にアルバム『キス・オン・ザ・ボトム』をリリースしたばかりのポールだが、立て続けに大物プロデューサー陣を迎えて新作アルバムの制作に取り掛かっていて、２９日（木）にファーストシングルとなる『ニュー』をリリースしている。エイミー・ワインハウスやリリー・アレンなどを手掛けてきたことでも有名なマーク・ロンソンがプロデュースした同新曲は、マークお得意のホルンのアレンジをきかせた曲調にポールのベースが映える楽曲に仕上がっている。

　１９６７年にリリースされたザ・ビートルズのアルバム『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の収録曲を彷彿させる今回のニューシングルでは、「僕たちは自分のやりたいことができるんだ、自分の選んだ人生を送れるのさ／　保証なんてどこにもないけど、失うものは何もない／　そんな風に僕を見ないでよ、真実は否定できないんだから／　明白なことなんだから、僕を見ないでよ／　自分が何になれるかなんてずっと分からなかったよ／　自分に何ができるのかも／　でも、僕たちは常に新しい存在だったんだ」と歌われている。

　今回の新曲リリースに先立って、ポールは「ボーン（ｂｏｒｎ）」「ヨーク（Ｙｏｒｋ）」「ムーン（ｍｏｏｎ）」「スワージー（ｓｗｏｒｔｈｙ）」「ファングルド（ｆａｎｇｌｅｄ）」「ポテト（ｐｏｔａｔｏ）」と新作アルバムのタイトルのヒントと見られる謎めいた一連のツイートを残していて、それらの頭に「ニュー（ｎｅｗ）」をつけるときちんとした単語になることから、実質タイトルを発表したかたちになっていた。

　最新アルバムにはマークの他にも、アデルやフローレンス・アンド・ザ・マシーンを手掛けてきたポール・エプワース、キングス・オブ・レオンのプロデューサーであるイーサン・ジョンズ、さらにはビートルズのプロデューサーだったジョージ・マーティンの息子ジャイルズ・マーティンなどが制作に参加している。

　そんな１４曲が収録された新作アルバム『ニュー』は１０月１４日に発売予定だ。

（ＢＡＮＧ　Ｍｅｄｉａ　Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ）