ポール・マッカートニー、ヒット曲の歌詞を忘れがち

 ポール・マッカートニー(76)は、時々ヒット曲の歌詞を思い出せないことがあるという。これまでソロとして18枚、ウィングスと共に7枚、ザ・ビートルズとして12枚のアルバムをリリースし、無数の名曲の作詞を手がけてきたポールだが、その全てをコンサート中に思い出すのは難しいようだ。

 米CBSのニュース番組『60ミニッツ』に出演したポールは、自身のツアー「フレッシュン・アップ」に向けた準備について次のように話していた。「ツアーをするときは、たくさん曲を聴くんだ、ビートルズやウィングスの曲も含めてね。それからどれを演奏するのかを決める」「それに覚え直すためにも...あまりにも多いからね、歌詞もメロディーも。大変だよ。分かると思うけど、スリーコードの曲ばかりじゃないからね」

 先月も新作アルバム「エジプト・ステーション」をリリースしたばかりのポールは、故ジョン・レノンと競い合うことで、お互いに次々と新曲を書き続けていたと言い、「ジョンが(『ストロベリー・フィールズ・フォーエバー』を)書いたら、僕は『ペニー・レイン』を書く。向こうが故郷リバプールの思い出を歌うなら、こっちもそうしようってね」と振り返っていた。

 そんなポールは以前、1968年発売の「ヘルター・スケルター」の演奏を長らく控えてきたことを明かしている。同曲リリースの翌年チャールズ・マンソン率いるカルト集団が、人種間戦争が起こるという自分たちの予言に合わせてこの曲を曲解し、「ヘルター・スケルター」と称してロマン・ポランスキーの妻だった女優シャロン・テートら5人を惨殺する事件を起こした。以来、その出来事を想起させたくないと、同曲の演奏を避けているそうだ。(BANG Media International)

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