故カール・ラガーフェルドの愛猫のインスタ管理権を巡り争い

 カール・ラガーフェルドが生前飼っていた猫、シュペットのインスタグラムを巡り、争いが起きているという。25万人のフォロワーを誇るブログ「シュペッツダイアリー」の設立者アシュリー・ツーディンは、カールが生前クリエイティヴディレクターを務めたシャネルが同猫の各ソーシャルメディアのアカウントの管理権利取得を狙っていることに懸念しているとページ・シックス・スタイルは報じている。

 ツーディンが2012年に開設した同ページは、カールや友人達が投稿した写真の再投稿で構成されており、以前には、シュウウエムラとシュペットのコラボをカールと共に発表したこともある。ところが、新たに公式と銘打ったインスタグラムアカウントが登場。ツーディンは、長年シュペットを世話し、現在は同猫の飼い主であるフランソワーズによるものではないかと考えているという。

 このページは「シュペットダイアリー」に「親愛なる友人へ。心配してくれてありがとう。これが私の唯一のアカウントです。愛をこめて、シュペット」とメッセージを残し、戦いを挑んだかたちとなっている。このコメントの投稿直後、公式ページは全ての写真をコピーライト化し、同ページの透かしが入るようにもした。

 一方で、米特許商標庁に提出された書類によると、今月17日は「シュペットダイアリー」のオンラインショップのオープンの日で、ツーディンは、カールの没後1か月も経たないうちに自身のブランド商標を登録していたという。

 ニューハンプシャー大学法科大学院のアレクサンドラ・ロバーツ准教授は、現状に関しこうコメントしている。

 「もし過去に投稿した写真の著作権を所有していないとしたら、ツーディンさんのアカウントは困難な立場に陥り、著作権侵害で訴えられる可能性があります」

 「もし私が『シュペッツダイアリー』に助言するのであれば、同じような品種の猫を飼ってシュペットと名付け、万全を期すためにイラストにも少し手を加えて、そして自身で撮った自身の猫の写真に『シュペッツダイアリー』の登録商標を入れてブログとインスタグラムに使うようアドバイスすると思います」(BANG Media International/デイリースポーツ)

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